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・設計の必要性
新しいものを作り出そうとするときは、何をどう考え、 どのような物を作るかという事がまとまっていなければならない。
いろいろな事柄を考え、調べ、決定し、 検討した上で物を作ることとなる。
これらを全て決める動作(設計)が必要である。
設計には次のような機能が必要となる
①作ろうとするものの全ての事柄が決定されている
②その結果を分かりやすく人に伝える。
③結果に従い、正確に容易に制作できるようにする。
④作ろうとするもの、作ったものについての知識、経験を保管し、 次に作るときの参考資料を提供(pdca)
・設計の基本プロセス
全体企画
設計企画
ポンチ絵
計画図
部品図
組み立て図
制作
検査試運転
・設計に対する心構え
設計とは、いきなり全てを独りで設計することでなく、 先輩の指導の下に、 前例を参考にしながら小改善を行うことである。
・全体企画
戦略立案
戦略立案に基づくマーケティング 標的市場の選定
現状把握…
売上に直接的に影響したのは何か フレームワーク分析
意味合いの抽出…
解の方向性の明確化 課題の優先付 ファクトベースでの議論 5なぜ
施策の決定…
案の検討 メリットデメリット
実行計画の策定…
抑えどころはどこか
細部の決定事項の前提は何か
管理すべき数字の確認
意図通りに実行できてるか
・設計企画
目的…
全体企画の要求に従い、設計作業そのものの内容を決定する。
決定すべき事柄…
①基本的使用
②日程
③役割分担
④予算
・ポンチ絵
目的…仕様を満足する完成図を考える。 絵として具現化することで、自分の考えをまとめていく
決定すべき事柄…
機能
機構
駆動
動力伝達
静的強度
動特性
検出・制御
チェックすべき内容…
仕様を満たす機能になっているか
機構は単純で最適なものか
駆動方式は最適か
動力伝達方法は適切か
静的強度は問題ないか
動特性は考慮したか
制御や検出について考慮したか
作ろうとするもの全体の形や力について「 目的とする機能を果たすか、機能を果たし得る機構であるか、 バランスは良いか、美しいか、大きな力の流れる所は太く、 小さな力の流れる所は補足できているか」 などの基本的な性質についての検討が必要
パレード則…
効果を上げるための2割を抑える
自分の設計してる部分が全体のどんな位置、 機能を占めているかを考え、 最低限満たさなくてはならない条件を確認する。
機能と機構…
一つの機能を実現するための機構の組み合わせは、 幾通りも可能である場合が多い。 一旦できるだけ多くの案を取り上げて、検討することが望ましい。
・計画図
目的…生産するために必要な全ての情報の決定
決定すべき事柄…
全体レイアウト
各機械の全体計画
部品計画図
動作計画図